酸化DNA損傷の修復メカニズムに関する論文 (Graphical Review) がDNA Repair誌に掲載

生物の設計図であるゲノムDNAは, 生体内の様々な過程で発生する活性酸素によって常に損傷のリスクに曝されています。酸化され傷ついたDNAは, 複製される際に塩基配列の誤りやDNA鎖の切断を引き起こし, その蓄積によって細胞の死やがん化が引き起こされます。生体にはその様なDNA損傷に立ち向かうための多彩なDNA修復経路が存在し, それぞれの経路が互いに協調しながら生体の恒常性を維持しています。論文では, 最新の知見を交えながら酸化DNA損傷に対する修復の仕組みを解説しています。

Sassa, A., Odagiri, M. (2020). Understanding the sequence and structural context effects in oxidative DNA damage repair. DNA Repair, 93, 102906.

論文リンク

DNA損傷の修復経路(左:塩基除去修復、右:ヌクレオチド除去修復)

コメントを残す

WordPress.com でサイトを作成

ページ先頭へ ↑